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春の食材は栄養価が高くて苦い!?

雛祭りの食卓にはちらし寿司が定番。様々な春の食材が盛り込まれている。

節分が終わった2月4日は立春、暦の上ではもう春なんですね。とはいうものの、まだまだ寒い日が続いているので、暖かくなる日が待ち遠しいのですが、梅が咲きはじめたり、樹々には葉の芽が出始めていたりと、自然界は着実に春に向かっています。私たちにも春のイベントとして、桃の節句=ひな祭りがあります。飾り付けたひな人形を眺めながら、ちらし寿司とハマグリの吸い物をいただくという女子の楽しみ。この桃の節句にはある意味が込められています。そこで食べられる料理には、春ならではの意味があります。

女子の健やかな成長を願う雛祭り

子供の頃、ひな祭りの華やかさで、女子の楽しみを実感された人は多いのではないでしょうか。冬から春へと季節の変わり目であるこの時期には、実は家庭に邪気が忍び込むといわれていました。これを桃木が取り払ってくれるとの言い伝えから、桃の祭り事として行われたのが桃の節句とされています。

その食卓の定番といえば、ちらし寿司とハマグリのお吸い物。この料理にもそれなりの意味があります。ちらし寿司に使われる食材のエビ=腰が曲がるまで長く生きる、レンコン=見通しが良くなるように、豆=マメに働き続けられるようにと願いを込められているそうです。ハマグリは開いた姿がどの貝よりも美しいとされ、良き番(つがい)=夫婦になれるようにとの願いが込められています。それぞれの食材には、豊富な栄養素が含まれていることは言うまでもありません。

歯ごたえと苦みが特徴の春を代表する食材、筍と菜の花(左)。「菜の花辛し和え」や「里芋と筍の土佐和え」など、食材のうまみを生かした惣菜。

苦みが体にいい春食材

春を代表する食材といえば、キャベツ、タケノコ、アスパラ、菜の花、フキノトウ・・・・様々ありますが、どの食材も、旬の時期が栄養価が高く最も美味しいといわれます。また春の食材は、独特の香りと苦みを含んでいるのが特徴です。この苦みには解毒作用や抗酸化作用があります。

苦味の素となっている成分は植物性アルカロイド。これには腎臓のろ過機能を向上させ、冬の間にため込まれた老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。せり、セロリ、あしたばなどには、テルペン類が多く含まれており、血圧を下げたり、血行を促進したりする作用や抗酸化作用、心を落ち着かせる作用などがあります。菜の花、せりなどにはカロテンが多く含まれているのも特長です。カロテンは抗酸化作用が強いばかりでなく、免疫増強作用があることがわかっています。

寒さで縮こまっていた体が、暖かくなって動き始めるにはまず体内を整えてから、ということなのでしょう。

いい菜&ゼストビーンズ中山店にも春野菜を使った惣菜が並ぶ。「ひじき入り豆腐ハンバーグ」(中)、「タラの芽の天ぷら」(左)など、春食材を使った惣菜の数々。

店頭にも様々な春食材の惣菜が

いい菜&ゼスト各店舗にも多くの春食材を使った惣菜があります。「里芋と筍の土佐和え」、「菜の花辛し和え」など定番の惣菜や、珍しいところでは酢豚にもレンコンを入れるなどの工夫もみられます。「ジャガイモとイカの甘辛和え」には新じゃがとエンドウ豆が使われています。ほかにも「ひじき入り豆腐ハンバーグ」や「健康ひじきサラダ」などヘルシーな惣菜が所狭しと並んでいます。寒さで縮こまった体を元気に動かすには、春の食材で体の調子を整えてみてはいかがでしょう。春の食材は私たちの食卓に変化をもたらしてくれます。

いい菜&ゼスト センター南店「春の食材はいろんなところで使用しています」と藤岡店長代理。ひじきサラダ、煮物盛り合わせには筍、ひじき、レンコン、シイタケなど、しっかり春食材が盛り込まれている。
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