いい菜&ゼスト中井町店がオープン
神奈川県足柄郡中井町の住宅街に誕生したライズモール中井町内の『食品館あおば』に、いい菜&ゼスト中井町店が9月29日にオープンしました。
小田急秦野駅からJR二宮駅へ向かう国道71号線は、路線バスが通る一本道。住宅が点在する程度で、買い物ができる店舗がありませんでした。そこへ新たなショッピングモールができたことで、オープンから買い物客でにぎわっています。食品スーパーとドラックストアが併設されているので、ワンストップで買い回り品が揃うという利便性の高さから、250台ほど収容できる大型駐車場は、いつも混雑しています。
3世帯家族が多く客単価は高め
いい菜&ゼスト中井町店は、壁面ゴンドラと平台アイランド1本の構成で、決して大きな店舗ではないのですが、商品はよく回転しています。この日の目玉商品はアジフライ5枚250円と6枚300円。昼過ぎには完売目前です。オープンから店をサポートする秋野マネジャーによると「特に人気の商品はロコモコ丼とタレかけカツ丼です。50~60パック用意してもほぼ売り切れます。売り場の制約で、唐揚げもザンギのみに絞っているのですが、こちらも好評です。それに社長秘伝のタレの焼き鳥8本780円も安定した人気ですよ」。意外なところでは、コロッケロールやナポリタンロールといった、ドッグ系のパン類やサンドイッチも売れ行きが好調とのことです。
さらにお客様については「小さな子供を連れたお母さんと、その親という3世代での買い物風景が目につきます。買い物量が多いので客単価はやや高めです。3世代同居はこの辺りに多いのかもしれません」。と冷静に分析しています。ただ駅から離れているので、通勤帰りの買い物客はほぼなく、夜は18時ぐらいまでが勝負と、夕方の仕込みには余念がありません。
厨房内の工夫で作業効率アップ
小規模店舗では、商品の補充が明暗を分ることがよくあります。そこで見逃せないのは、厨房内の作業効率です。中井町店では、弁当や惣菜の完成品の写真や成分表を多く掲示しているので、慣れないパートスタッフでも分かりやく、習熟度が早いようです。「商品の完成形がわかるので、とてもやりやすいです」と、近隣に住むあるパートスタッフは、未経験からまだ2週間ですが不安はないようです。他店でも同様の取り組みをしている店もありますが、中井町店は写真点数が他店より多く見られます。
秦野か二宮か、どちらかの駅前に出なければ買い物ができないエリアに、忽然と現れたライズモール中井町。買い物だけでなく、雇用をも生み出したこの商業施設は、地元の人々にとっては、まさに待望のショッピングモールだったのかもしれません。